私のレッスンでは先ず”なぜボイトレを始めたいのか”をお伝えいただくカウンセリングを行います。中でも【私、音痴なんです…】この言葉を何度も耳にしてきました。そしてその度に私が伝えてきたことがあります。
歌を歌うのは好きだしカラオケの場は楽しい。だけど音痴だから音程が外れたりリズムが取れなかったりするそれをコンプレックスだと感じているから行くのが億劫になっている。
こんな悩みのある方こそ是非読んで頂きたい内容となってますよ!
ボイストレーナー
目次
音痴とは?
音痴(おんち)とは、音に対して感覚が鈍い人を指す言葉である。とりわけ歌唱に必要な能力が劣る人を指す言葉で使われ、指摘された人は自覚している場合があるが、感受性(後述)による音痴の場合、他人に指摘されないと分からない場合も見られる。※Wikipediaより
音痴の症状
wikiでは”音に対して感覚が鈍い人”とありますが、実際には自分が思っている音が出せないというということを自覚している人や他人に指摘されて初めてそうなんだ!と思う方など理由は様々のようです。
しかし感覚が鈍いという事と自分が思っている音が出せないということは別問題なのです。
- 感覚が鈍く他人から指摘されて気づくタイプの人→先ずはどういう感覚を使って覚えているのかを要チェック!
- 自分が思ってる音が出せない人→とにかく裏声を鍛えましょう!
音痴の原因
症状に自分は当てはまっているかも?と思った方はどの原因に当てはまっているのかを知ることでより早く改善に近づいていきますよ!先ずはチェックしてみましょう。
音の記憶の仕方
私がこれまでに数百名レッスンをさせていただく中で気づいたことがあります。それは音の記憶の仕方は耳から聞き取って覚えるということだけではなく人それぞれ違うということでした。最終的には耳で聞き取ってるのですが、あなたはどうやって記憶をしている何型なのかチェックしてみましょう。
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聞き覚え型
- 移動の時はだいたい音楽を聞いていてそれだけで覚える
- 歌詞の内容よりも音で覚えている
- 口ずさんでいると自然に次のメロディーが浮かんでくる
見て覚える型
-
- カラオケに行って歌詞や採点のバーを見ると音が合わせやすい
- YouTubeの映像などと合わせて聞く
- 歌う時は楽譜が思い浮かぶ
体感で覚える型
-
- 曲が流れると体が自然と動く
- 曲が流れるとその曲の感情が湧き上がる
- 曲が流れると自分の世界に入りがちで周りが気にならない
あなたはどのタイプでしたか?人間は音を耳から聞こえる音や聞こえていないけれども体で感じている周波数によって体験しています。しかしその体験をする方法は様々で目や耳や体感など何を優位にして体験しているかで感じ方は人それぞれ違ってくるのです。
自分が何型なのかを知ることで曲のメロディーが覚えやすくなります。自分が何型なのか分からない方はいつも音楽を聞いてる時にどんな行動をしているのか日頃の行動をチェックしてみてくださいね!
自分とは違う型で練習をすると更に効果が上がりこれまでに無かった感覚で曲を楽しむこともできますよ!
聞き覚え型→見て覚える型or体感で覚える型
見て覚える型→聞き覚え型or体感で覚える型
体感で覚える型→聞き覚え型or見て覚える型
自分とは違う型で練習をする具体例
聞き覚え型の人
音を聞いて覚える→体感で覚える型・曲の雰囲気を体を動かして感じながら覚える
見て覚える型の人
カラオケなどの音程バーや楽譜を見て覚える→聞き覚え型・音だけを聞いて覚える
体感で覚える型の人
曲を感じ取りながら覚える→見て覚える型・カラオケなどの音程のバーを見て練習してみる
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音程調節をする筋肉の働き
声帯を操る筋肉には様々な種類があります。中でも最も重要と言っても過言ではない音程調節をしてくれる筋肉(輪状甲状筋)があなたの場合はどのような状態によって作用しずらくなっているのかを調べてみましょう。
そうすることで高い音が出しやすくなったり思っている音が出しやすくなっていきます。
音痴を改善する方法
先ずは自分の音痴のタイプがどちらなのか判断しましょう。
- 感覚が鈍く他人から指摘されて気づくタイプの人→先ずはどういう感覚を使って覚えているのかを要チェック!
- 自分が思ってる音が出せない人→とにかく裏声を鍛えましょう!
1番の方が気になる人は音の記憶の仕方で自分が何型なのかをチェックしてください。そのあとに自分の型ではない残りの2つの型の練習を取り入れて見ましょう。これだけでも随分音に関する感覚が良くなります。
2番の方が気になる人は音程調節の筋肉があまり作用していない状態であることが言えるのですがあなたの声や顎の状態をチェックした後に裏声を鍛えるへ進んでいきましょう。
両方の人は自分が何型なのかを理解した上で別の型を試した後に裏声を鍛えていきましょう!
あなたの声や顎の状態をチェック
- 高い声が出せない
- 裏声が苦手or出しにくい
- 裏声は出せてるが息が漏れる
- 地声が大きい
- 顎が比較的細い(顎が張っていない)
あなたはどの数字があてはまりますか?全てに共通するのは地声が強いということ。ここで地声と裏声についてあまり分からない方はこちらを要チェック!

裏声を鍛える
裏声を鍛える方法を順番に書きました。レッツトライ!
口を閉じてハミングで低い音高い音を繰り返してみましょう。低い音の時は喉仏は下がってる状態、高い音の時は喉仏は上がってる状態になります。喉仏が上がってる時は上顎に舌が全面付いている状態が理想です。
4・5が当てはまる人は特に舌が上顎に付いて高い音ができるように練習しましょう。
この時、
- 舌が上がっていること
- 少し息が漏れていること
- その時ウエスト周りが縮まっている事
この3つが条件になります。
練習する時はリラックスしている時の感情で発声するとより効果が高まります。
ヨーデルなどを聞くと分かりやすいですね!分からない人はYouTubeヨーデルで検索!
地声と裏声がハッキリと分けられていたらgood!こちらの音源で確認してみましょう。
地声と裏声が分けられているバージョン◎
地声と裏声が分かれていないバージョン
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裏声が出しやすくなる体を整える
首肩が凝っていたり股関節が硬かったりスマホが当たり前の時代になってからより姿勢の維持が難しくなってきている時代になりました。
特に首肩周りやウエスト周り腰やお尻などが硬いと発声そのものがしにくい状態になり喉で頑張ってしまうことで地声が強くなり裏声が出なくなるなんてことも少なくは無いようです。
先ほどの裏声の練習が上手くいかなかった方は体を整えることから始めてみましょう。
こちらの記事で動画を見ながら安全に行ってみましょう。
ストレッチをすることで裏声が出しやすくなる体を整えよう!

体がある程度ほぐれてきたら自分の呼吸の状態をチェックしてみましょう。
姿勢は立ってても座っててもどちらでもokです。
軽くろうそくの火を消すようにすーっと息を吐きます。この時鏡でチェックする項目があります。実際に目で見てチェックしてみましょう。
- 息を吸う時→時極端に肩が上がらない、肋骨体全がゆっくり大きく広がる
- 息を吐く時→ウエスト周りが自然に縮んていく
・吸った時に胸や肩だけが上がる
・吐ききった時に首や胸が上から押さえつけられて苦しい感じがする。
この状態の人は息を吸う時の状態をまずはチェック。
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音痴の原因と音痴を直す方法まとめ
いかがでしたでしょうか?音痴とは一言で言えば”カラオケ音源から音がずれてる人”ですが何故音がずれるのかは、そのずれた音の覚え方が関係している人や音程調節の筋肉が作用しずらい人、そしてなぜ音程調節の筋肉が作用しずらくなっているのかなど、様々な理由が音痴として現れています。
一番大切なのは何故なのかを明確にすることです。
このブログでは知恵や知識は付いても実際にあなたの体の状態を見たり聞いたりしている訳では無いので内容通りに実践しても上手くいかないこともあるでしょう。少しでも記事が参考になれば、悩んでいることの解放に繋がれば幸いです。
色々試してみたけれども分からない改善の余地が見られない…という方は是非一度、体験レッスンを受けにいらしてくださいね!
さらに歌の上達を目指す方にはこちらの記事
