「〇〇さんみたいに上手く歌いたい」
ボイストレーナーの講師をしているとよくご相談をよくいただきます。
今回は、実際にレッスンの中で取り入れている『歌が上手くなる・上手い!と思われる5つの方法』をご紹介します。
ボイストレーナー
目次
1 自分の声の「声質」を知ろう
自分の声質を知ることで、どんな歌が歌いやすいのか?どんな歌が向いてるのか?など色々見えてくることがあります。
以下の①から④までの項目をチェックしていきましょう。
①色んな声優さんアーティストさんの声をチェックしてみよう
先ずは色んな声質を聞き取ってみましょう。
そしてそのアーティストさんの声のイメージを簡単で良いので書き留めていきましょう。
- 太い声
- 大きい声
- か細い声
- かすれた声
- キラキラ声
- 元気な声
- 癒し声
- キャラボイス系
- アニメ声などなど
自分の好きな声質や苦手な声質、好きな音楽ジャンルなど色々なことが見えてきます。
サンプルをいくつか用意したのでこのサンプルに〇〇声や名前などを付けてみましょう。
ボイストレーナー
サンプル1
サンプル2
サンプル3
サンプル4
サンプル5
サンプル6
サンプル7
今の自分の声に合ってる練習をすることで初めて効果が現れるのです。
②自分の声を録音して聞いてみよう
レッスンでは生徒さんからこんなことをよく耳にします。
「自分の声が嫌いなんです」
自分の声が嫌いなのであれば、録音なんてしたくない!聞きたくない!そんな気持ちにもなりますね。
どうしたらその声を理想の声にしてくかには、まず自分の声を知ることが必要なのです。
自分の声を客観的に聞けるようになるまで(自分以外の他の誰かの声だと思えるまで)何回も聞いてみましょう。そしてイイネ!と思えるところを一つ書き出してみましょう。
③自分の声と似ている人や声優さんアーティストさんを探してみよう
①で書き出したメモから、自分の声と一番似ている人(強いて言えばこの人)という人を見つけましょう。
自分の声と録音した自分の声との差がある人は、もう一度サンプルを聞き返してみましょう。
④自分の声とは全然違う声だと感じる人や声優さんアーティストさんを探してみよう
①で書き出したメモから、自分の声と全然違う声質の人(強いて言えばこの人)という人を見つけましょう。
そこからどういう練習をすれば良いのか?自分の声にあった練習方法を調べることができるようになります。
ここで注意したいことはあくまでも声質を知るために比較するということ。決して良い悪いで決めないでくださいね。
2 感動する歌になる「技術」を知ろう
歌うことはストレス発散にもなるのですが、上手く歌えない・音痴だから逆にストレスなんて人も少なくないと思います。そこでどうしたら“上手い人” となるのか?
表現力や影響力といった見方からその方法と感情の部分を体験・体感していきましょう。
あなたが感動するアーティストさんをピックアップしてみよう
あなたがこれまでに感動したアーティストさんは誰ですか?
まずはそのアーティストさんを見つけてください。そして、どの部分にどのフレーズに感動したのかをチェックしてみましょう。
感動した部分の歌のモノマネをしてみよう
感動した部分を発見したらその部分の歌い方のモノマネをしてみましょう。
声が高くて真似ができないとすれば口パクでもOKです。自分でも歌ってる気分で真似てみてください。
感動した歌は誰に対して歌っているのか感じてみよう
歌はそもそも誰の為にあるのでしょうか?
例えばLIVEをするアーティストにとっては、お金を払って観にきてくれるお客さんと言えるでしょう。
元々歌には自分の思いを誰かに伝える、そして伝わる、という役割があります。
自分が感じた感情を聞いてる人に伝えよう
カラオケなどで歌う(歌詞が表示されている画面を見て歌っている)場合、文字をただ読みがちになってしまうことが多いのですが、次のポイントをおさえて歌ってみましょう。
- 歌詞の内容を実体験していると想像してみる(場所・季節・時間・シチュエーションなど)
- 歌詞の内容を誰かに伝える説明する
3 歌の「テクニック」を知ろう
歌のテクニックとはそもそもどうやるのでしょうか?一緒に考えていきましょう。
種類を知ろう
歌のテクニックには沢山の種類があります。まずはその種類と言葉や意味を覚えましょう。
どんな時に使うのかを考えてみよう
先ほど紹介したテクニックとはごく一部。
他にもいろいろな声の出し方技術があります。しかしこれらを
- なぜ使うのか?
- いつ使うのか?
- 使うとどんな効果があるのか?
ボイストレーナー
歌手や歌い手さんの歌い方を真似ることも良いですね。
感情から出せるようになる
皆さんの好きな歌手や歌い手さんは、なぜその技術を使っているのでしょうか?テクニックごとに考えていきましょう。
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ビブラート
ビブラートは主に音符が長い場所に使われることが多く”音が揺れる”ところから心の動揺や震え、感動的なシーンなどを表現したい時に使います。ビブラートの種類も色々ありますが大きく音程を揺らす、細かく揺らすなど練習するときはゆっくり揺らすから練習してみましょう。
ロングトーン(ストレートトーン)
ロングトーンは長い音と言う意味ですが主に真っ直ぐ音を伸ばす時に使われる言葉で、使う時は真っ直ぐな気持ちを伝えたい、一途な思いなどを伝えたい時に使います。
こぶし
こぶしは母音を繋げて2回言うというところから言葉を溜めて伝える、言葉を強く伝えたいなどの時に使用します。
がなり声(エッジボイス)
声は太くガリガリ鳴ってるとことからかなりの力強さを感じます。得に強調して伝えたい言葉や説得力を強めたい時に使います。
ウィスパーボイス
ウィスパーとは囁くという意味から、秘密のこと、誰にも言えない実は心に秘めていたことなどあまり人には言えないことを歌で伝えたいそんな気持ちの時にこの声を使います。
ファルセット(裏声)
弱く高い音が出しやすいところから感情が高ぶっている言葉の時に使います。他には神聖なイメージもありますね。
先ほど音声で紹介した技術はどんな感情の時に使っているのかを意識し、実際に自分がその感情を抱いていると想像しながら発声することで上手く出来るようになりますよ!
4 歌声の「役割」を知ろう
声という音が出せる楽器
声の役割の一つは”音”であること。その音とはa,i,u,e,oの母音のことになります。歌詞を母音だけにして練習することで”音”が声で上手く出せているのかをチェックすることができます。相手に伝わる”楽器としての声”がどんな状態なのか?歌いにくい場所を見つけたら滑らかに言えるように練習してみましょう。
言葉を伝える
声の役割の二つ目は”言葉”であること。言葉とは母音に加え子音(a,i,u,e,o以外全て)が作っています。唇や舌の動きプラス息によって言葉が出来上がりますが鍛えるには早口言葉をゆっくり言えるところから練習して徐々に早く噛まずに言えるようにしておくことで伝わりやすい言葉になっていきます。
5 「新たな発見」をしよう
録音した自分の声を信頼のある人に聴いてもらう
自分で自分の評価をする時は、他の誰かと思えるまで何回も聞き返して初めて冷静な判断が出来るようになります。
でもそれがなかなか難しかったりするので、信頼できる人に率直な意見をもらったり、自分が思いもしなかった良い点や気づかなかった点にも気づけることができます。
良い悪いで判断するのではなく、聞いてくれた人はそう感じるんだねというスタンスで受け取りましょう。
1度でも良いのでボイトレに挑戦してみる
ボイトレは、今の自分の状態を客観的に受け止めるのに非常に効果的です。
体験レッスンをしてみると、プロの視点からどうやったら歌が上手くなるのか?が見えてくるでしょう。
経験豊富な先生であれば、あなたにわかりやすく1度のレッスンで効果を見い出せるでしょう。
歌が上手くなる5つの方法まとめ
いかがでしたでしょうか?歌が上手くなる5つの方法の中には今すぐできないことも沢山あると思います。
まずは「これなら出来そうかな?」というところから一つずつ初めてみてください。
歌の上手い下手は、何が良いとか悪いとかではなく、今のあなたが理想の自分になるにはどうすれば良いのか?ここにフォーカスし、正しい知識と共に歌えば必ず上達に結びつきます。
スポーツ界にも上達するのに必ず監督やコーチが存在するように、歌にも結果を出すには今のあなたにとって適した方法を与えてくれる先生がいるとより上達が可能になります。
youtubeを見て練習したりブログを見て知識を得たりすることは本当に素晴らしいことです。その向上心その努力で得た歌声をぜひ私にも聴かせてくださいね!