歌が上手い人と下手な人の違いは何だろう?
そこにはちょっとしたコツがあるんです。
今回は、プロとアマの違いを徹底分析しました。
練習前と練習後の歌を録音して実践していただける内容です。
表現力の生み出し方を一緒に考えて実際に生み出していきましょう。
ボイストレーナー
プロに近づく!個性の生み出し方
まず用意するものはこちら!
- なんでもいいので見やすいノート(お気に入りのノートだとより良い)
- なんでもいいので書くもの・ペン、シャーペン(お気に入りのものだとさらに良い)
- 表現力をあげたい曲で既にメロディーは覚えている曲(好きな曲だとより良い)
ボイストレーナー
1.歌詞を書き出してみよう
好きな曲を選んだら先ずは歌詞を1曲全部、書き出してみましょう。
歌詞のナビのようなサイトが沢山ありますからそこから検索して、用意したノートに書き写します。稀に歌詞が間違っていることもありますから、曲を聴きながらチェックします。
検索サイトはコチラ↓
参考 歌詞の検索サイトうたまっぷ検索サイトで歌いたい歌詞を見つけたら、用意した紙にわかりやすく(漢字を混ぜて読みやすく)書きます。この時、日本語は縦書きの方が読みやすいので縦で書きましょう。(絶対ということはないので横の方が読みやすい方は横でもok)
行と行の間はもう1行書けるぐらいの間を空けます。そこに後からオリジナルで歌うための注意書きを加えていきます。
2.歌詞を黙読してみよう
次に書いた歌詞を先ずは黙読(声に出さず脳内で読む)します。ここで歌詞の意味や内容全てを把握します。
歌詞の把握の仕方はコチラ
- 誰が書いた歌詞なのかを調べる。書いた人を※ライナーノーツやwikiなどで調べてその人の特徴(何を大切にしているのかなど)を知る
- テレビドラマの主題歌やエンディングテーマなどといった歌詞が作られた元々の理由を調べる
- 歌詞の内容がどんな場所や季節、恋愛の歌ならば誰目線など自分なりの解釈をする
1.書いた人の癖など歌詞を書いた人物を知ることで自分にはわかりずらかった言葉のニュアンスなどが見えてくることがあります。CDなどには※ライナーノーツといって歌詞の書かれた経緯や書いた時にどんな気持ちだったか?何歳だったのか?アーティストの思いが詰まっているノートのことで歌詞カードの中に含まれていることもあります。
2.曲が作られた目的を知ると歌詞に使われている言葉が何故その言葉なのかが見えてきます。例えば映画の主題歌やエンディング曲ならば一度その曲の映画を見てみることをオススメします。より曲や歌詞の世界観が理解できるようになります。
3.歌うときに最も意識をして欲しい部分が歌詞の臨場感。季節はいつで場所はどこで誰と何をしているのかなど、いかにも自分が実体験をしているかのような想像をしながら読むのがコツです。ここで大切なのは自分なりの解釈をするというところ。歌詞を書いたアーティストや作詞家がイメージした内容と自分の解釈が同じなのであればそのままでOK。何か違う気がするという時はその違う感じがあなたのオリジナリティーとして表現されます。
自分なりの解釈で文章の中で強調したい部分にチェックを入れておきましょう。後に出てくる音読でその部分を強めに意識しながら読みます。
3.歌詞を音読してみよう
次に黙読をして歌詞の世界観が想像できたら実際に声に出して読んでみましょう。
ここで2つのコツがあります。
- 標準語にすること
- 実際に誰かが目の前に居てその人に話しかけるようにして読むこと
1.関西弁は言葉のアクセントの位置が後ろにあることがあるのに対して標準語は言葉の頭にアクセントが来ます。歌では言葉を伝えることが大切で言葉の頭にアクセントを置くことでより強くメッセージを伝えることをします。こういった理由から標準語である程度流暢(噛まないで)に読めるようになるまで練習をします。ドリカムの大阪loverや関ジャニ∞などの関西弁の曲ならそのままでOK。ここでの練習が実際に歌う時の舌の滑らかさも引き出してくれます。
実際に声に出して読んでいるのを聞いてみましょう。【マリーゴールド(1番サビ部分)/あいみょん】
声はハッキリと出てきていますが感情がほとんど入っていない、文字を追って読んでいるので音声を聞いても歌詞の内容が感じ取りにくいです
4.音読をしてみよう
音読の練習で
- 歌詞が標準語(言葉の頭にアクセント)流暢に読めるようになった
- 感情も込められていると思う
- 誰かが目の前に居ることも想像できている
この3つが自分でクリアーできたぞ!という方は次に自分の読み方を客観的に聞いてみます。この時に大切なのは客観的に聞けるようになること。例えば自分の声嫌い、、とか思っちゃってる人は〇〇さんが読んでいるという設定をします。名前をつけてもいいですね!(実際は自分が読んでいます)そして不自然なところや言葉のアクセントが言葉の頭以外の場所にあるなどはチェックして直しましょう。
個性を引き出す為に【2.歌詞を黙読してみよう】の部分で強調して読みたい言葉にチェックを入れたところは他の部分よりも大きく強調して読んでみましょう。
5.録音を聴きながら自分の感情を探ってみよう
録音が取れたら実際に自分の声を聞き取ってみましょう。こちらも客観的に(自分ではない誰かが読んでいると思って)聞けるようにするのがコツです。
この音源の場合は
麦わらの帽子の君が 揺れたマリーゴールドに似てる
あれは 空がまだ青い夏のこと 懐かしいと笑えたあの日の恋
黄色のアンダーラインの部分が少し強調されていることがわかります。ここを意識して強く歌う部分にするとこの音源の表現力が歌にも現れてきます。
先ほど録音した音読を聞いて強調している部分を発見し、ノートに書いた歌詞に注意書きとして書いておくと練習の時にオリジナリティーのある歌い方が練習できます。
6.自分の感情に合わせて歌ってみよう
強調して歌部分が見えてきたら実際に歌ってみましょう。ここでのポイントも
- 言葉の頭にアクセントを置いて歌う
- 臨場感を出すために歌詞の内容を実体験してる気持ちになって歌う
- 強調するところを他の部分と比べてハッキリ大きく歌ってみる
この3つを意識して歌の練習をしてみましょう。
ここで気づいて欲しい点があります。
メロディーにも起伏(感情)があるということ。
今の状態は文章の内容から自分なりの解釈で強調したい部分を意識しながら実体験をしているかのように読んでいるだけなので、音程を付けて実際に歌ってみるとなると少し違和感があったかと思います。
ボイストレーナー
7.曲のメロディーを言いやすい言葉で歌ってみよう
ここで歌詞のことは一旦置いておきます。曲のメロディーについて勉強していきましょう。
メロディーにも起伏(感情があって)この部分は盛り上げていきたい(だんだん高い音や大きい声になっている)など音の繋がり(フレーズ)が感情を表現しています。
この部分はだんだん大きく歌っていく、ここの部分は少し小さ目にといった風に強弱を交互に持ってくることでメリハリがついてきます。
先ずはあいみょんの歌声から声の大きい小さいを拾ってみましょう。
あいみょんの場合(1番のサビ部分)
懐かしいと笑えたあの日の恋〜
『懐かしい』から少しずつ大きくなって『あの日の恋』の部分でさらに大きい声で歌っています。
AメロやBメロの部分でも細かなメロディーの起伏があるので感じたままに歌詞ではなく『NaNaNa~』や『LaLaLa~』などにしてメロディーを歌う練習をしてみましょう。LuLuLu~などでもok。自分の言いやすい言葉にかえてメロディーが流れるように歌います。
8.自分の感情の乗った言葉とメロディーを合わせて歌ってみよう
ようやく最後です!
【感情のこもった歌詞の読み方】【感情のこもったメロディーの起伏】両方を練習しているので、自分の中にオリジナルが生み出されている状態になっています。
後は録音をしてもっとここをこうしたいなど歌のテクニックを磨いていくと更にオリジナリティーが強化されより魅力的なあなたの歌へと成長していきますよ!
プロに近づく個性の生み出し方まとめ
いかがでしたでしょうか?プロとアマの違い(表現力や個性など)を磨くとは歌詞をまず自分の感情で読んでみることが大切になります。しかし、方言が入っていると強調される部分によっては歌うとなるとなかなか伝わりにくくなる。こういったことが原因だったりします。
どの練習をすると時も一番大切なのは他の誰かの価値観ではなく自分はどう思うのか?ここを引き出すことがあなたの魅力(個性)を表現することに繋がってきます。〇〇さんの歌い方が好き!だから私も同じ歌い方をする。これも1つの個性で違う歌い方をしなければならないことはありません。
歌詞を実体験しているかのように読む歌うことであなたが実体験している時のイントネーションは他の誰かと少し似ていたとしてもあなただけの実体験なのでそこでオリジナリティーが生み出されているのです。